感情のコントロール・・・
- miyabi 雅 設計工房
- 2016年6月7日
- 読了時間: 5分
みなさん、こんにちは。
miyabi雅設計工房の辻本です。
昨日、とある物件の申請をお願いしている設計事務所の担当の方と打合せをするために、先方の事務所へ向かっている途中、あと50m程で到着と言う時に、後ろの車に「おかま(追突)」をされました。。。
少し渋滞していたのですが、信号が変わる度に少しづつ前進しており、「もう少しなのにな~」と、思いながらちょっと前進して止まった時でした、「ド・グワシャ~ン!」みたいな音と同時に、体が前へ押し出されました。
ウソ!?
と思って、直ぐにパーキングへ入れて車を降りるて後方へ移動すると、恐らくちょっとパニック状態になっておられたのだと思いますが、超晴天の中、おもいっきりワイパーが最速で動いており、運転して居られたおばさまが窓を開けて「すみません。すみません。。。」と、なんとも言えない表情でこちらを見ているではないですか。
私は、一瞬「あと50mで目的地。そんな事ある?」と、怒りと言うよりこの境遇の不幸さを失笑していました。
それと、全力で動いているワイパーをみてちょっと笑ってしまいました。
その事が私の感情をとても緩やかで、いつもの自分でいさせてくれたのだと思います。
「直ぐ先の駐車場に入りますので、後ろを着いてきてください。」そう言って目的地に到着致しました。
おば様はまだパニックが治まりきらない様子で、車検証を出しながら行きつけのディーラー担当営業マンの名刺を私に見せようとするのですが、車検証入れから書類がバサバサ落ちるて、それを二人で拾い、別の所を見ようとするとまた書類が落ちて、二人で拾い・・・。
ん~。ちょっと落ち着いてもらわないと、話がまともに出来んな。
そう感じて、とにかく心配しないでも良いという事と、お互いの連絡先交換、車が直れば自分はそれだけでいい事、修理の事もおば様側の都合が良い、話のしやすい車屋さんで構わない事、今からおば様が取らなければいけない行動と順序。それらを説明して、待たせていた設計事務所へ向かいました。
少しすると、警察の方が来られ、私の連絡先等々の確認をされ、物損の手続きをするという事で、おば様とは翌日再度連絡を取る事として、お気をつけてお帰り下さい。と言う事になりました。
帰り際はもう落ち着かれていましたので、改めてお互い冷静になってお話が出来ました。
翌日朝(今朝)9時過ぎに、おば様よりご連絡を頂き、現在修理中の代車を手配して頂いているので、またご連絡させて頂きますとの事でした。
10時45分ごろにおば様側の保険会社の担当者より連絡が入り、今後の全ての費用は保険会社が負担致しますという事と、代車の希望車種(セダン、ワゴン等々)等を質問されましたが、私の答えは「軽自動車でも、なんでも結構です。」と一言です。代車なので。
この担当者の方は恐らく新人さん?の様な感じで、少し話し方や言葉を選びながら話そうとしている為、時々しどろもどろになり、言いたい事がよく分からない?けれど、要するに全部こちらが責任を持って、辻本様には出来るだけ不自由にならない様に全力で対応致します。と言いたかったのだと思います。
その後、修理予定のディーラー(おば様の購入店)担当者より連絡を頂き、「当店は辻本様の家から結構遠いので、お近くの店舗を御指定下さい。代車は保険会社の手配ですから、修理自体とは切り離して考えて頂いて結構ですよ」と親切に教えて下さり、近所のディーラーで修理する運びとなりました。
事故現場が山を越えた所で、おば様に山向こうまで来て。と言うのも可哀そうだなと思い、相手さんの都合に合わせます。とお伝えしましたが、代車もディーラー手配だと思い込んでいましたので、良い勉強になりましたが、これは最初に連絡を頂いた保険会社の担当から私に説明があるべき事柄です。
ディーラーさんから保険会社へ連絡を入れて頂き、私の認識が違う事を伝えてもらいました。
「私の説明不足で申し訳ございません。。。。」とお詫び電話+現状の手配状況などを説明頂きましたが、彼は恐らくですが、マニュアル通りの進め方を意識し過ぎている為、どう対処すれば相手に不便を掛けずに済むか?相手の負担を減らすために、自分が何をどう手配する事がBESTなのかを考える余裕が無いのだと思います。
最初に彼から連絡を頂いた時のほんの少しの会話で、多分、そうだろうな。と思いましたが。
「辻本様、お体の方は大丈夫でしょうか?」
「はい、何ともないですよ。」
「良かったです。安心いたしました。」
たったこれだけの会話です。
この会話に彼の「感情」が全く感じられませんでした。
その後の会話で「ああ、なるほど。」とわかりました。
ウソでも大袈裟に言え。とは思いません。が、感情がこもっていない言葉というのは、下手をすれば言わない方がマシ。ともなりえる訳で、この問題を解決する手段としては先に書いた「ウソでも」か、若しくは、「本気で」しか無いと思います。
生きて行く中で、自分の感情をどこに置いて、どのように対応していくか?その感情は前に出すべきものか、内へ秘めるべきなのか?
人それぞれ考え方や性格が違い、一人として同じ考えや感情の持ち主はこの世に存在しない訳です。
ただし、人間には考え、判断し、適応させて行ける素晴らしい能力があります。
保険会社の彼も仕事柄、辛い事や嫌な事が沢山あると思います。が、そんな事を沢山乗り越えて、相手の立場を本気で考えられる、そんな人になって欲しいと思います。
私もまだまだ人の事を偉そうに言えた義理ではございませんが、こういう経験が自分に「気付き」を与えてくれていると考えています。
あなたが今抱いているその感情は、あなたやその回りの方にとって、
すばらしい結果をもたらす。そんな「感情」ですか?
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