人とのつながり
- miyabi 雅 設計工房 辻本佳雅
- 2016年5月7日
- 読了時間: 4分
みなさま、こんにちは。
miyabi 雅 設計工房の辻本です。
たまには副所長に書いて欲しいのですが、どうも言う事をきいてくれないので、とても困っています。
どなたか良い「言い聞かせ方」ご存知ないですか?
それはさておき、本日は昨年末にお引き渡しをさせて頂いたお施主様から頂いたお話が元で少し手直しをさせて頂いたというお話です。
というのも、その手直しというのはご新居の事では無く、それまでお住まいになられていた旧宅の方で、先日私宛にご連絡を頂き、「旧宅を売却したいのだけれど、相談に乗って欲しいというご依頼でした。
それなら、ということで早速(ホントは少し時間が掛って)知り合いの営業マンを連れて物件の確認へお邪魔した際、お隣様とあまり良い関係が保てていない。ということを言われ「まあ良いんじゃないですか。売るんだし」位のノリでホイホイ現地へ行ったわけです。
現地へ到着すると早速その「お隣様」が出て来られ「やっと来たんかいな!」と、いきなりのジャブ!というか、挨拶代わりのストレート!をもらい、こっちは「カチン」ときた訳ですね。
そりゃそうでしょ、見た事も無いおばはんに「お前ら」呼ばわりされる覚えはありませんからね。
そこへまたご近所の援軍が来る来る。。。なにわのおばちゃんの特有な「全員しゃべる」という現象が目の前で繰り広げられ、私がタジタジ・・・っと。。。。
なるかい!! どアホ!!
で、全員しゃべりの中から「お隣様」の話だけを聞き分けると、要するに屋根のトイがかなり前から詰まっていて、雨が降ると「お隣様」の玄関先&ベランダへあふれてた雨水が大量に落ちてくる+バルコニーのアルミ製屋根のトイからも同じ事が起こっているから、それをなんとかしろ。と。
そういう事みたいでした。
あ~うるさい!
「あー。解った解った。ちょっと考えるから、時間ちょうだい。」
「ほんまに、頼むで、にいちゃん!」
(お前が頼むんなら、金出さんかい!)
「はいはい、解ってるから」
「ちゃんとやってや!今まで何回も来て皆ちゃんとやらんと帰って行ったで!」
(誰に言うてんねん!)
「はいはい。」
と言う訳で、本日おばちゃんと対決に行った、のでは無く「トイ」の様子を見に工務店の社長と共に行ってきました。
結果としては屋根のトイは、瓦の隙間に詰めているしっくいが風化して剥がれた物が詰まりの原因になって、細かい泥などが堆積し、落ち口を完全にふさいでいました。
アルミ製屋根のトイは泥とコケで、これまた完全にふさがっており、近年のゲリラ的な雨がふると滝のように流れていたと思われます。
トイの泥をかき出し、つまりのひどい部分を一旦切り取って泥をかき出し・・・とまあ、がっつり午前中でなんとか納めてきましたが、その間「お隣様」と色々会話もし、どんな事情で自分が感情的になったのか等々話を聞いてあげると、どんどん笑顔が出始めて、作業が終了する頃には「ありがとうね。これでやっと梅雨も安心できる。ほんまにゴメンね。ありがとうね。」と、自分の家の事の様に、私達に言葉を掛けてくれるようになりました。
私も言葉には出していませんが、上記の様に心の中とはいえ決して良い感情を持っていた訳ではありません。
いきなり理由も無く罵声をあびせる人なんていない。
何か原因があっての「今」があり、それをくみ取る事をしなければその原因も見えて来ない。
相手の事をくみ取ってあげる事をしなければ、自分の事をくみ取ってもらえる訳が無い。
そんな事を学ばせて頂きました。
お隣さんは今まで散々「直すから」と言われ、その度に裏切られてきて、「今」があったので、今回の私達に対する接し方(多少問題あり。。。)も、分からなくもない。と感じました。
まず、相手の事を考える行動や思考こそ、本当に良い人間関係が築ける唯一の手段であり、それが広がる事が本当の意味での「人とのつながり」と言えるものではないでしょうか。
言うね~。 ありがとうございました。
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