懐かしさの中の違和感
- miyabi 雅 設計工房 辻本佳雅
- 2017年6月2日
- 読了時間: 4分
最近amazonのプライム会員になりまして、というか知らない間になってまして、
30日のお試し会員を解除し忘れてそのまま正会員となりました。。。。。
こちらに落ち度がありますので、文句も言えず「しゃーないなぁ。。。」という事で。
ただ、そのプライム会員になるとamazonプライムビデオやら、音楽もかなりの数を
見放題の聞き放題ということで、ちょっと試しにどんな物が見れて、聴けてするのか
色々と探しては結構楽しんでます。
これ、なかなか良いですよ。マジで。
年会費4000円位で、amazonのお急ぎ便使えて、いっぱい映画も見れて、音楽なんて100
万曲位聴ける(聴かない方が圧倒的に多いですが)らしいので、通勤の車内やら、家で
くつろいで居る時や、仕事中でもいつでも聴き放題です。
中学生時代、3年生ごろだったと思いますが、「YMO」が爆発的に人気が出て、
そらもう、エアチェックの毎日ですよ。
FMレコパルっていう雑誌買って、録音用のテープ買って。
クラブ終わって家へ帰ったら、真っ先にFMラジオの番組内容チェックして、YMO関連の
番組が無いかを確認して、テープの録音予約して、飯食って、ラジオ聴いて。。。。
みたいな事を毎日やってました。
テープは、もちろんFUJIフィルムのテープですね。(当時YMOがCMやってました)
で、次の日には学校で「昨日のあれ聴いたか?」「ロンドンの○○LIVE!あの曲のここが
いままで聴いたことない感じでめっちゃカッコええ!」と、かなりニッチなというかコア
なファンの会話をしてましたね。
で、昨日「ふっ」と思い出して、YMOのLIVEアルバム「PUBLIC PRESSURE」を聴きたく
なって、amazonMusicで聴きましたら、懐かしいですよね~。
音質もさすがに良く、アルバム1枚があっという間に終わりました。
しかし、何か違うというか・・・昔の感覚と、どこか違う・・・多分、なんですが、
綺麗すぎるんですよ。音が。
ノイズが無いのが悪い訳ではないのですが、私達の世代はテープ、レコード、レーザー
ディスク、DAT、CDと、若いながらも音楽やオーディオに興味があった人なら分かると
思いますが、良いものが出てもそれが必ず普及するとは限らないというものを結構体験
してるんです。
ビデオにしてもVHSとベータマックスって、なんで2つも規格があるんやろ?
面倒臭いなぁ。どっちがええの?
DATって言っても、所詮はテープやから、熱には致命的に弱いやん。
レーザーディスクはデカイし、プレーヤー高いし。。。。
カラオケでは一世風靡しましたけど、ご家庭では受け入れられませんでしたね。
同級生で1人持ってましたけど、ディスクは3枚位しかもってませんでした。
レコードは山ほど持ってる奴ですけど。
その「違う」という違和感は、私が一番良く聴き入ってたのが「レコード」なんです。
今から思えばアンプの性能であったり、針の性能であったりが影響している訳です。
ノイズ混じりで、決して綺麗な音では無かったかも知れませんが、とても深くて分厚い音
だったと思います。
うちのお袋は、クラッシックが好きで、日曜の朝はクラッシックの大音量で目が覚める事
もしばしばでしたが、やはりお袋もCDが普及し始めて何枚か買いましたが、「音に迫力が
無い」という理由で、またレコードに戻った一人です。
技術の進歩は素晴らしい事だと素直に思います。
でも、それだけでは納得しない人も居る。
昔嫌だった事、悪いと思い込んでいたいた事は、絶対にダメな事でも無い。
という事です。
昔どうにか消したいと思っていた「ノイズ」が、実は深みや、厚みや広がりを助ける要因
になっていたのかも知れないですよね。
人工的にノイズを入れ込むなんて事はナンセンスですが、何でもスマートにすれば
「良くなる」とは限らない。
ちょっと泥臭い方が、温かみや、人間味みたいなものを感じられて、無意識に「ホッと」
してる事ってないですか?
私は今から「レコード」に戻ろうとは思ってませんが、それだって「絶対」では無いです
だって、レコードの音を知っているし、今回のような違和感が我慢出来なくなれば、
きっとレコードに戻るんでしょうね。
ホコリと傷に気をつけて、そっと針を置いて、聴いてる間はドタバタ出来ず、
聴き終わったらまたそっと片づけて・・・めっちゃ不便ですよ。 でもね、
「不便」が必ず「不快」では無いという事ですね。
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