「命」とは・・・
- miyabi 雅 設計工房
- 2016年7月4日
- 読了時間: 4分
みなさん、こんにちは。
miyabi 雅 設計工房の辻本です。
ここ数日、テロのニュースがまたあちこちで絶えませんね。
本当に悲しい事です。
腹立たしさや、情けなさ、怒り、色んな感情が湧いてくると思います。
私は、とにかく「悲しい」という感情が一番に湧いてきます。
今回バングラディシュでの人質テロで、日本人7人を含む沢山の方々が犠牲になられました。
もし、自分の身内がその中に含まれていたとしたら、「悲しい」なんて言えるのか?
冷静に考えた時、恐らくそこには「怒り」、底知れぬ怒りが自分を支配し、何も出来ない自分を卑下し、
只々情けなく、そして先の見えない程の悲しみが襲ってくる。。。恐らくそんな風になるだろうなと。
「神は偉大なり」そう叫びながら、この犯行を行ったとの情報ですが、
神は殺戮を望んでおられないはずです。
なぜ、そんな子供でも分かる事が、大人になると分からなくなってしまうのか?
海外に限った事ではなく、国内でも、昔私達が子どもだった頃には無かった様な犯罪が本当に多くなり、犯罪の中身も欧米化している様に思います。
また、インターネットの普及で色んな情報が簡単に手に入る事が仇となり、個人の感情をあらぬ方向へ向かわせた結果として、ファンによるアイドルの襲撃や、「誰でもよかった・・・」みたいな無差別大量殺人の様な事が本当に多くなりました。
「運命」というものが変えられない普遍的なその人の持って生まれたものであるなら、「誰でもよかった」犯罪の犠牲になる為にこの世に生を受けたのですか?
神を教えを自分勝手な都合に捻じ曲げた解釈で大量殺戮。
ガキのわがままで「誰でもよかった」殺人と同じレベル。
そんな事に巻き込まれる為に、今まで一生懸命人生を生きて来たのですか?
医学界には、いわゆる「神の手・ゴッドハンド」と呼ばれる方々がいらっしゃいます。
どんな病院でも、どの先生に診て頂いても「無理です・・・」とサジを投げられた患者さんが、たまたまその「ゴッドハンド」に巡り合い、死の淵から生還する。
どの業界でも、同じ事だと思いますが、その「ゴッド・ハンド」の方々は結構高齢な方が多く、しかもゴッドハンド故の依頼の多さと、どの事例を取っても「不可能」と言われる様な、超高度な仕事をこなす。
それを毎日毎日・・・・・・自分の命を削って、他人を救う。
これこそ、「神は偉大なり」です。
今でこそ図面はパソコンでマウスをカチカチすると線を引き、図形を書き、色を塗りとやってくれますが、手書き時代との一番の差は、「体力」だと私は感じています。
紙に直接書き込んで行くというのは、ある意味「一発勝負」的な部分があり、一本の線を引く事にとても集中し、私の場合線を引く動作中は「無呼吸」です。
書道家さんなんかも同じだと思いますが、その瞬間息を止めて一気に挑む。
図面の場合は、書道と違いそれを何百回、何千回と繰り返すので、図面によってはたった1枚仕上げただけで、かなり疲れます。。。
しかも、私はちょっと休憩、コーヒータイム、たばこ一服・・・いつでも休めるんです。
上記のゴッドハンドの先生方は、そんな「命を掛けた一発勝負」を何時間も何件も、断る事無く日々挑戦されているんです。
おこがましい事ではありますが、自分が手書きで図面を書いていた時の事と重ね合わせて考えた時、その体力たるや、「鉄人か・・・この人は。」と、技術力はさることながら、集中力・体力・忍耐力の凄まじさに感服致しました。
しかも、現在70歳を超えて。です。
他の先生は「無理」と言いますが、ゴッドハンド先生は絶対に断らないんです。
患者さんにとって、自分が最後の希望だと言う事を自覚されているからなんです。
この先生達がもしこの世から居なくなったら・・・。
そんな事を考えると、ちょっとブルーになりますね。
機械はどこまでいっても機械。人間の「感覚」には絶対に到達できません。
先生のすごい話はまた別として、テロに奪われる命と、ゴッドハンドに助けられた命。
どんな差があるのでしょう。
私には分からないです。
綺麗事を言うつもりはありません。私も虫や草木、動物、罪の無い命を奪ってきました。自分のエゴだけで。
だからこそ、ある時点からはその罪滅ぼしをしなくてはと、考えています。
森林環境問題や、ペットの殺処分問題、自分が出来る事をしなくては。と。
命の捉え方というのは、人それぞれでしょうし、宗教などが絡むとさらにややこしい事になります。
皆がそれぞれの考え方を持っているのは良いと思いますが、どんな考え方であっても、どんな宗教であっても、「一番に大切にするもの」である、という事は世界の共通認識であって欲しいです。
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