思いやりの力・・・
- miyabi 雅 設計工房
- 2016年6月18日
- 読了時間: 5分
みなさん、こんにちは。
東大阪市で住宅の設計をがんばっている【miyabi 雅 設計工房】の
辻本です。
なんだか、廻りくどい面倒くさい感じのあいさつですが、お許しください。。。
ちょっと、アピールをさせて頂きました。
今後はこれでいきます。
さて、今日もまた良い感じのタイトルが付いてますが、どうでしょう?
思いやり。「思い遣り」とも書くんですね。
これは、「思い」と「遣(や)る」という二つの言葉から成り立っているからなのですが、言葉の意味としては、今更解説するまでもありませんが、「相手の為を思って何かしらの行動をする。」と言う事です。
これは、相手が望むと望まざるに関係なく「一方通行」の行為全てが「思いやり」になってしまうのですが、時には相手を不快にさせてしまう事も多々ありますね。
いわゆる「良かれと思ってした事が・・・」みたいな事です。
ある方が「思いやりには5つの特徴がある。」と言っておられ、「へ~、なるほど。」と思いましたので、ちょっと御紹介させて頂きます。
特徴①:相手からの見返りを求めない。
これは語源からも分かる様に、「思い」を「遣る」訳ですから、何らかの形で相手に伝わった
段階で、「思いやり」完了です。
特徴②:相手の価値観を考慮する。
ここが先程例にあげた「良かれと思って・・・」の足りなかった部分ですね。
相手が望みもしない事をこちらの都合だけで押し付ける形になってしまった場合、相手は
不快に感じてしまいますので、相手の価値観を考慮してから、思いやりを形にするという
「順序」が大切です。
特徴③:長いスパンで相手の事を考える。
これは結構勇気がいるかも知れませんが、長いスパンで考えた時に、今の相手の価値観に
反する事をしたとしても、後々相手の為になる事であれば、今相手を不快にさせることでも
思いやりとして捉える事が出来ます。
特徴④:「見守る」という選択も思いやりの一つ。
相手の事を思って、何か行動した場合に完了すると思いがちですが、相手の事を思って、
あえて「何もしない」というのも思いやりの一つの形ですよね。
何でもかんでも手取り足とり教えるよりも、何も教えずに失敗から学ばせ、自分の力で答えを
見出させる事で、達成感や充実感を味わうと言う様な事もあると思います。
特徴⑤:相手の為でもあり、自分の為でもある。
相手のためを思い過ぎて、自分を犠牲にして行う行為は、思いやりとしては少し違います。
相手にとって重圧を与えてしまいかねないからです。
また、自分の気持ちを優先した思いやり「もどき」は単なるお節介でしかありません。
自分の心が満たされた状態で、相手の為にもなって、結果自分の為にもなる。
こんな思いやりができれば最高ですね。
いかがでしょうか、思いやり5つの特徴。
色々御意見はお有かと思いますが、形の無い物をうまく捉えた表現をされていると思います。
要するに、真の思いやりと、思いやり「もどき」をごっちゃにしてはいけないという事ですね。
思いやりはブーメランのように自分に返ってきます。都市伝説みたいな事ではなくて、自分の周りに思いやりを持った接し方をしていれば、その連鎖でいつか自分の順番が回ってくるという事です。
ただし、ブーメランが返ってくる事を前提とした思いやりは、見返りを求めている訳ですから、本当の意味の思いやりにならないんですね。
自分の心が思いやる事に満足出来ていれば、たとえ返ってこなくてもその事を不満に思ったり感じたりする事はないと思います。
それが本当の「思いやり」なんでしょうね。
言葉足らずで相手を理解しないままお互いの意見が食い違い、周りも巻き込んでの騒動になった知り合いがいましたが、発端は家族への「思いやり」でした。
突然電話口で、「俺、離婚します。」と言われても、「はぁ?」ってなりますよね?
「ち、ち、ちょっと待ちーな。ちゃんと説明して。」
で、少し詳しく聞くと、要するに家族の為に頑張ろうとしていた事が少しつまづいて、嫁さんにも何の相談も無しに動いてたので、変な解釈(女関係?)をされて、売り言葉に買い言葉となって「離婚・・・」とつながった訳です。
で、奥さんの御両親も登場し、話をつけると言う事でしたので、「よーく考えてみよう。あなた達が離婚をしなければならない様な事を誰かにされた訳?」
「嫁さんに相談無しで、というブ部分に関しては、頭を下げないとダメやけど、始まりは「家族のために・・・」でしょ?」
「自分が逆の立場やったら、同じ様にブチ切れへん?もう一回二人で頭冷やしてキチンと話を最初からやり直して。」
という様な事があり、彼も冷静になってとりあえず落ち着いたみたいで、そのまま御両親の所で、こっぴどく叱られ他との事なのですが、驚いたのはその時のお義父さんから出た言葉だったんです。
とにかく電話を切ったあと、実家へ行くとの事でしたので、LINEで「相手の気持ちを100%理解せよ」と伝え、彼はその通りをやり遂げた結果、彼の仕事上の事で大反対していたお義父さんが「自分も協力してもいい」と言って頂けたらしいのです。
私も驚きましたが、本人は本当に驚いていて、「相手の気持ちになるっって、これ程すごい事だと思いませんでした」と電話をくれました。
私は半信半疑ではありましたが、事の始まりの部分が「家族への思いやり」である事が伝われば、離婚は100%無いという自身がありましたので、相手を思いやる為には、相手を理解しなければ出来ないと伝えました。
その時の彼は②が出来ていなかったんですね。
そんな状態でいきなり言い合いになったらしので、そら結果は見えてますわな。。。。
でも、今回の彼の一件は私にとっても気付きを頂けた事でした。
自分はそういう事がきちんと出来ているのか?という振り返りをさせてくれたと思って、感謝しています。
「思いやり」と、「押し売り」は表裏一体ですよ。お気をつけて。
facebookページも宜しくです~。
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